着替えて一階に降りると、味噌汁の二オイがした。
テーブルの上にはすでに朝食が置かれていた。
「いただきま〜す」
オレは朝刊を広げてもそもそと朝食を食べ始める。
「もー、お兄ちゃん!なにのんきに朝ごはん食べてんのよ!学校遅刻しちゃうよ」
「へいへい」
オレはしぶしぶ朝刊をたたみ朝食を一気に平らげる。
「んもー、もっとゆっくり食べてよね」
「おまえが遅刻するって言ったんだろ」
「う。確かにそうだけど…やだ!もうこんな時間!お兄ちゃん待ってたら私が遅刻しちゃうよ!私先に行くね。いってきまーす☆」
うまく逃げやがったな。さてオレもそろそろ出かけるか。

「いってきまーす」
家の中には誰もいないけどとりあえず。
ドアを閉めて鍵を閉める。この時間なら走っていけばギリギリ間に合いそうだ。
とりあえず軽く走り始める。
登校途中の小学生の一団を追い越してさらに加速する。
オレ「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブ―――――――ン」
小学生「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブ―――――――ン」
オレ「うはwwwwwwwww小学生クオリティたけえwwwwwwwww」

周囲を見渡すと全裸の男が数人ぐるぐる回っていた。
俺も一緒に回ってみた。
空は青かった。

近所の人間が警察を呼んだらしく、オレは服を着てそそくさと退散する。
ダッシュで行けば授業にはまだ間に合いそうだ。
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
キキッッィィィィィィィィ ぐしゃっ
真っ赤なポルシェが俺に向かって突っ込んできた。
俺はとっさによけたが隣にいた犬が轢かれていた。
「大丈夫ー?」
ポルシェから降りてきたのは
「あ、秋田先生?」
「あら高橋君、ごきげんよう」
秋田寺子先生。俺の学校で数学を教えている。若くてスタイルが良くて美人な先生だ。
当然、生徒からの人気も高い。
「これから登校?」
「え、は、はい。先生も出勤途中ですか?」
「あたりまえでしょ。良かったら乗ってきなさい。どうせ走っても間に合わないでしょ」
「それなんてエロゲ?」
「いやここだけエロげーだし」
俺はお言葉に甘えて先生の車に乗って学校へ向かった。これなら間に合いそうだ。
先生はワキガだった。